2008HappyNewYear!
(*)上記分子模型は、ケラチン中間径フィラメントのロッド領域とL1領域を表しています。
2008/01/01 
こんな会社、あってもいい?

 あけましておめでとうございます。昨年もヌースフィットならびに弊社商品をご愛顧いただき、まことにありがとうございます。
 おかげさまでヌースフィットは無事に(あるいは紆余曲折の末に?)8回目の新年を迎えることができました。これもひとえにお客様、サロン様、商社様のご支援の賜物と深く感謝しております。

 昨年私たちは新規還元剤スピエラ© のさらなる可能性を追求するとともに、技術者の手荒れを軽減する高機能前処理液「アクティブアシッド© アンテ」、ストレート施術の際のまさかのときの応急処理液、リアクティブレジン配合の「パワーR2+(プラス)」など、きわめて地味ぃ〜っ!な、かつとても役に立つ製品を開発しました。
 今年もヌースフィットは、研究開発を中心として業務にまい進してまいる所存ですが、昨年は多くの商社様からきびしいアドバイスもいただきました。いわく、「お前のところのパンフレットは地味すぎてダメだよ。もっとキレイなモデルを使って華やかにしないと美容師さんは振り向いてくれないよ」「もっと同行しないと売れないよ」「美容師さんは化学が大嫌いだよ。無駄な文章はいらないよ」
 また、「こういう水をつくったら売れるよ」といったありがたいご提案をいただいたこともありました(弊社には「この水の効果を調べて」といった依頼が毎年最低1回はあります。トホホ・・・)。

 どのアドバイスも的を射ており、弊社としましても何とかご期待に応えたいとは考えております。
 しかし、もし弊社が業界大手のように有名なモデルさんを使い、派手な広告を打ったとしたら、ますますお客様から見れば差別化しにくくなるのではないでしょうか?商社様としてはたしかに派手な広告を打つメーカー、コンテストを開催するようなメーカーの方が売りやすいとは思いますが、 それはサロン様にいらっしゃるお客様の要望ではありません。
 私たちが現状でなしうる美容界への貢献を考えたとき、それはやはり研究開発であり、今まで他メーカーが素通りしてきた毛髪の基礎的な挙動を解明していくことだと思います。
 幸い私たちには、小企業としては考えられないほどの研究設備と大学研究機関とのつながり、そして何よりもこうした私たちの活動を支持してくださるお客様がいらっしゃいます。皆様のおかげで、私たちは、多くの資源と時間を研究開発に振り向けることが可能なのです。

 さて、昨年のヌースフィット社内での大きなトピックスは世界最大の放射光施設SPring-8(「スプリング・エイト」と読みます)での実験の機会を与えられたことです。SPring-8は、1998年の和歌山「毒入りカレー事件」で、容疑者の自宅から出た亜ヒ酸とカレーに混入したものを東京理科大学中井教授が特定したことで一躍一般に知れ渡った施設です。
 私たちの課題が「重点産業利用課題」に採択され、各種還元剤の毛髪に与える影響を「X線小角散乱法」という方法を用いて調べる実験を行いました。しかし解析にとても時間が掛かり、現在も行っているところです。
  公的な資源を利用させていただいたわけですから、何とかこの結果を美容界の皆様の業務に役立てたいと思っています。

 昨年はまた、食品偽装問題、論文捏造問題などとともにメディアなどで 「ニセ科学」も取り上げられるようになり、いわゆる「水ビジネス」の問題点なども議論されるようになって来ました。私たちも含め、とかく化粧品業界は似非(エセ)科学的なコピーに流されやすい傾向があります。これはイメージを重視する業界として、ある面やむをえない点もあるのでしょうが、自戒したいことではあります。 特にヌースフィットとしましては、ほとんどの場合猛烈な実験がほんのわずかな進歩しかもたらさないことを肝に銘じておきたいと考えています。


 そうしたきびしい現実があったとしても、今年もヌースフィットはメンバー全員で本質を求める旅に出て行こうと思っています。ストレートパーマ、カラー関連、ヘッド・スパ関連で新たな地平が開けるのではないかと目論んでおります。
 今年はまた、今までヌースフィットが蓄積してきた知識を用いて、サロン様を対象に毛髪科学の講習も行っていく予定です。もし毛髪や化粧品に関する疑問点がありましたらどしどしお寄せください。「実験主義社」がヌースフィットのモットーです。私たちにわからないことも多いこととは思いますが、常に実験結果を通して皆様にお応えするのが実験主義社です。
 どうぞまた一年、よろしくお付き合いのほどお願い申し上げます。

平成二十年 元旦                株式会社ヌースフィット


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